九州、宮崎の高品質なシール・ラベル印刷製造、液晶関連部材や光学関連パーツの精密抜加工、高精度スリット加工メーカー

こんにちは。製造部・改善サポート係のIと申します。

今回は、製造部の改善推進スタッフとして取り組んでいるチャレンジについてご紹介いたします。私が所属している改善サポート係では、製造部内の作業効率向上や工程の立上げを支援する業務を担っています。

私が改善サポート係に配属されて最初に取り組んだのは、新規事業に伴うデジタル印刷機の導入でした。この導入は、お客様からのご依頼をきっかけに、限られた期間の中で立ち上げる必要がありました。また、新規事業という位置づけから大規模な設備投資も伴い、失敗の許されない非常に重要なプロジェクトでもありました。
そのため、導入初期は強いプレッシャーと不安を抱えながら業務にあたる日々が続きました。中でも最大の課題は「印刷品質の条件出し」でした。従来のアナログ印刷と異なり、デジタル印刷では、色味や再現性の調整が難しく、一つ一つの設定を地道に検証する必要がありました。焦りを感じながらも、周囲の支えを得て試作と検証を重ねた結果、安定した品質条件を確立することが出来ました。
導入から数カ月経過した現在では、継続的な受注にもつながっており、短期間での立上げと安定稼働を実現できたことは、大きな自信と達成感へとつながっています。

次に私が取り組んだのは、検査工程の改善です。
大幅な工数削減を実現するためには、創業以来続いてきた標準的な検査方法を見直し、「慣れ親しんだやり方」に手を加える必要がありました。それは同時に、"外からの変化"への抵抗を生むことにもつながります。そうした状況の中で私は、まず現場スタッフとの対話を重ねることからスタートしました。一つ一つの手順について「なぜこのやり方なのか」「どこに課題があるのか」を一緒に確認しながら、改善の目的や意図を丁寧に伝えるよう心がけました。
その対話の積み重ねによって、複数の工程を統合し、新たな仕組みを構築することができました。改善の成果が見え始めると、現場の士気も高まり、前向きな空気が広がっていくのを実感しました。

今後は、製造現場におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）をさらに推進し、データを活用した分析力の強化に取り組んでいきたいと考えています。
属人的な判断に頼らず、再現性の高い改善活動を展開することで、より効率的で持続可能な現場づくりに貢献していきたいと思います。