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サニースタッフブログ

私のチャレンジ ~技能に頼らない“安定品質”への挑戦~

2025-10-24
こんにちは。複合加工課のKと申します。
今回は私が働いている光学加工でのチャレンジについてご紹介いたします。
光学での加工
まず、光学で行っている加工について簡単に説明します。
光学で取り扱う材料はそのほとんどがお客様からの支給材料になります。限られた材料の中で製品の貼り合わせ、抜き加工などを行っていきます。
予備の材料が無く、歩留100%で納めなくてはいけないことも珍しくありません。今回は貼り合わせにフォーカスして過去に取り組んだチャレンジについてご紹介いたします。
光学加工課で働くKさんの仕事姿
貼合機の省力化
数年前までは、光学フィルムの貼合作業においては、プロセスの一部に手作業が残っていました。作業者によって、カン、コツが必要な部分があり、スキルによっては品質にバラつきが生じることもありました。また、新人へのOJTの際、そのカン、コツの部分を言葉にして伝えるのが難しく、やはり、自身で回数をこなしながら作業をマスターしてもらう必要がありました。
貼り合わせの材料は特殊な材料でかつ支給品の場合が多いため、お客様の希望としては「歩留100%」が求められる場合も多くあります。100%はなかなか難しいですが、それでも99%台後半は通常クリアできています。そのためにも、製造上の品質管理には非常に気を遣います。たとえば気泡や異物の混入を防ぐため、カン、コツと集中力を総動員して作業するので、疲労がたまることもありました。

そこで、製造支援課に貼合機の改良を依頼し、自動化と安定性の向上をコンセプトに、あらたな設備を内製していただきました。
従来の設備、工法と同じ品質が保てるか綿密な検証を繰り返しました。圧力やローラーの速度その他、さまざまな調整を重ねました。さらには、製品ごとの細かな条件表を作成することで、最終的に従来方式の品質と変わらない製品をつくることができるようになりました。この新貼合機をつかうことで、作業者のスキルや経験にかかわらず、同じ速度と品質で貼合することが可能になり、量産プロセスの更なる安定化も達成されました。作業者にとっても、新貼合機ができたことで身体的な負担も減り、作業者は皆、喜んで使っています。
今後チャレンジしたいこと
光学での製品はシート製品を扱うため、まだまだ手作業も残っており、作業者の動きが効率と直結する部分もあります。長年作業していく中で、作業者ごとにちょっとしたコツやノウハウをもっているので、製品・加工図面とは別に、製品ごとの詳細な加工条件表を作成していきたいと思っています。その条件表の中では、写真も含めるなど加工の流れをわかりやすく追えるようにしたいです。細かいノウハウなどを盛り込むことでOJTもよりスムーズにできると思います。また、作業の標準化を進めることで生産効率の向上も図っていきたいと思います。

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