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サニースタッフブログ

弊社開発品『耐溶剤ラベル』のご紹介

2021-02-24
カテゴリ:製品紹介
皆さんこんにちは。開発係のAです。
寒い日が続いていますね。先日は宮崎でも少しだけ雪が降りました。
こちらの写真を見ていただくと「これだけしか降ってないの?」と感じるかと思いますが、うっすらと積もるだけでもかなり珍しいことで、小さい頃は雪が降ると嬉しかったものです。
でも最近は、冷え込みが厳しくなるので憂鬱に感じ、大人になったなぁと思います(笑)。
皆様も体調を崩されませんよう、ご自愛ください。

さて、今回は弊社開発品の紹介をさせていただきます。
第3回のブログでは超低温ラベルのご紹介をしましたが、今回は『耐溶剤ラベル』についてご紹介します。

臨床検査・病理検査では、スライドガラスに採取した細胞を顕微鏡下で観察します。
スライドガラスに付着させた細胞は、パラフィンで包埋(ほうまい)されており、この包埋過程及び細胞染色過程でキシレン、アセトン、アルコール、ホルマリンなどの溶剤が使用されます。これらの溶剤はラベルの粘着剤を溶かす性質があるため、臨床検査・病理検査の現場では「印字が消える」「ラベルが剥がれる」といったリスクを避けるため工程管理用バーコードラベルはほとんど使用されず、手書きによる検体情報管理をせざるを得ませんでした。

そのためヒューマンエラーが起こるリスクが高く、「溶剤に強いラベルが欲しい」との要望 を複数のお客様よりいただいておりました。 その要望にお応えし、日々検査を行う臨床検査技師の方々の心理的負担を軽減すべく開発したのが『耐溶剤ラベル』です。
◆耐溶剤ラベルの特長①
さまざまな溶剤・薬品耐性をもつ。

以下の一覧が、当社にて粘着耐性を確認した溶剤・薬品になります。
医療業界だけでなく、自動車業界、塗装・めっき業界、化成品業界などに利用される溶剤・薬品にも耐性を持ち、ラベルが剥がれることなく様々な分野でご活用いただけます。
(こちらの一覧は保証ではなく、弊社の実験結果であることをご了承ください。)
◆耐溶剤ラベルの特長②
印字内容が損なわれない。

通常のラベルは、臨床検査・病理検査における溶剤による浸漬・染色工程で、
印字が消えてしまったり、印字内容が損なわれてしまい検体情報の読み込みが行えなくなってしまいます。
しかし、耐溶剤ラベルは長時間キシレンに浸漬させても印字は消えません。
また、染色液によって印字内容が損なわれて検体情報の読み込みが行えないといったこともありません。

バーコードやQRコードでの検体情報管理が可能になることで、トレーサビリティの確保とヒューマンエラーのリスク軽減につながります。

完成するまでの6年間さまざまな基材、粘着剤、プリンターのリボンの組み合わせを試し、実際の医療現場へ持ち込み耐性試験を行いました。その成果が実り、現在たくさんの医療・研究機関に御引き合いをいただいております。

耐溶剤ラベルにご関心がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。



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