【プロが解説】ラベル素材の選び方|おすすめの紙・フィルム素材10選と選択基準

ラベル素材ガイド|選び方のポイントを解説
商品やサービスの印象を決定づけるラベル。しかし「どの素材を選べば良いか」「紙とフィルムの違いは?」といった悩みは尽きません。素材選びの失敗は、コスト増だけでなくブランドイメージ低下にも繋がります。
当社でも、業界を問わず様々なお客様から「冷蔵環境でラベルが剥がれてしまう」「高温工程で印字が消える」といった相談をいただきます。現場で素材の特性を見極めてきた経験から、ラベルの素材選びは"印刷前の設計"がすべてを左右すると実感しています。
本記事では、ラベル印刷の専⾨企業と⽇本産業規格(JIS)等の公的情報に基づき、ラベル素材の基本からプロの選び⽅、おすすめ素材までを網羅的に解説。専⾨知識がなくても、⽤途に最適な素材が選べるようになります。ぜひ最後までお読みください。
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ラベル素材の基本|2つの主要タイプ「紙素材」と「フィルム素材」を徹底⽐較
ラベル素材は「紙」と「フィルム」の2種類に⼤別されます。それぞれ特性が異なり、⽤途やコストに応じた使い分けが最適なラベル選びの第⼀歩となります。ラベルは、表⾯基材、粘着剤、剥離紙という3層構造で構成されており、この表⾯基材に使⽤される素材が「紙」か「フィルム」かによって、ラベル全体の性能が⼤きく変わります。

紙素材ラベルとフィルム素材ラベルの比較
紙素材の特徴とメリット・デメリット
紙素材は、フィルムに⽐べ低コストなのが最⼤の利点です。屋内使⽤や⼤量⽣産に適しており、古くから最も⼀般的に利⽤されてきました。光沢紙から和紙まで多彩な種類があり、表現したいデザインに合わせて選べます。多様な粘着剤と組み合わせられるため、カスタマイズの⾃由度も⾼いのが特徴です。
⼀⽅で、⽔分に弱いのが明確なデメリットです。⽔濡れでインク滲みや破れが⽣じるため、⽔回りや屋外での⻑期使⽤には向きません。耐久性もフィルムに劣るため、恒久的な表⽰には注意が必要です。
※実際に、飲料ボトルで紙素材を使用した場合、結露でラベルが剥がれやすくなるケースがあります。サニー・シーリングではこうした使用環境を事前にヒアリングし、必要に応じてフィルム素材、強粘着タイプのラベルをご提案しています。
⼀⽅で、⽔分に弱いのが明確なデメリットです。⽔濡れでインク滲みや破れが⽣じるため、⽔回りや屋外での⻑期使⽤には向きません。耐久性もフィルムに劣るため、恒久的な表⽰には注意が必要です。
※実際に、飲料ボトルで紙素材を使用した場合、結露でラベルが剥がれやすくなるケースがあります。サニー・シーリングではこうした使用環境を事前にヒアリングし、必要に応じてフィルム素材、強粘着タイプのラベルをご提案しています。
- 紙素材のメリット・デメリット表 -
| 項目 | 特徴 |
| メリット | ・種類が豊富でデザイン性が⾼い |
| ・フィルムより安価 | |
| ・多様な粘着剤に対応 | |
| ・筆記性に優れる | |
| デメリット | ・⽔濡れ、湿気に弱い |
| ・汚れやすく耐久性に劣る | |
| 代表的な素材 | アート紙、ミラーコート紙、上質紙、クラフト紙、和紙 |
フィルム素材の特徴とメリット・デメリット
フィルム素材は、ポリエステル(PET)等の合成樹脂を主原料とし、紙の弱点であった耐⽔性·耐久性を⾶躍的に向上させた素材です。優れた耐⽔性で、シャンプーボトルや屋外ステッカーにも使⽤可能です。破れにくく、摩擦や温度変化にも強いため、⼯業製品の銘板など⻑期間の使⽤にも適しています。
フィルム素材は、紙素材では実現できない透明性や、ホログラムのような特殊な視覚効果も表現できます。また、冷蔵·冷凍環境での結露にも強く、極端な温度環境でも使⽤できる素材もあります。ただし、紙素材より⾼コストなため、価格を最優先する場合は紙が適しています。しかし、その機能性は製品の付加価値向上や、厳しい環境での使⽤に不可⽋です。
フィルム素材は、紙素材では実現できない透明性や、ホログラムのような特殊な視覚効果も表現できます。また、冷蔵·冷凍環境での結露にも強く、極端な温度環境でも使⽤できる素材もあります。ただし、紙素材より⾼コストなため、価格を最優先する場合は紙が適しています。しかし、その機能性は製品の付加価値向上や、厳しい環境での使⽤に不可⽋です。
- フィルム素材のメリット・デメリット表 -
| 項目 | 特徴 |
| メリット | ・優れた耐⽔性·耐久性·耐候性 |
| ・屋外、⽔回り、⻑期使⽤に最適 | |
| ・透明など特殊な表現が可能 | |
| デメリット | ・紙素材よりも高価 |
| 代表的な素材 | ユポ、透明PET、ホログラム、パール紙、塩化ビニル(塩ビ) |
失敗しないラベル素材の選び⽅|プロが実践する4つの判断基準
多様なラベル素材から最適なものを選ぶには、プロが実践する「印刷⽅法」「サイズ」「⽤途」「粘着⼒」の4つの判断基準が重要です。

業務用ラベルプリンターの写真
①印刷⽅法に合わせた素材選び
ラベルを⾃作するなら、プリンターの印刷⽅式(インクジェット∕レーザー)に対応した素材選びが基本です。家庭⽤のインクジェットプリンターは、さらに「染料インク(発⾊が良いが
⽔に弱い)」と「顔料インク(耐⽔·耐光性に優れる)」に分かれます。プリンターのインク種別を確認し、対応⽤紙を選びましょう。
⽔に弱い)」と「顔料インク(耐⽔·耐光性に優れる)」に分かれます。プリンターのインク種別を確認し、対応⽤紙を選びましょう。
⼀⽅、レーザープリンターは、粉末状のトナーを熱で溶かして紙に定着させる⽅式です。熱を加えて印刷する仕組み上、熱に弱い素材は使⽤できません。両対応の「マルチプリントタイプ」もありますが、最適な印刷品質のためには専⽤⽤紙が推奨されます
②必要量とサイズから最適なシートを選ぶ
⼀般的なA4サイズの⽤紙で、作りたいシールの⼨法から1枚あたりの作成数(⾯付数)を計算すれば、必要な総枚数を把握できコスト削減に繋がります。あらかじめ定型にカットされた「分割タイプ」と、⾃由な形に切れる「ノーカットタイプ」があります。⽤途に応じて選択してください。
③⽤途と環境に応じた素材選定
「どこで」「何に」使うかという⽤途と環境は、素材選定の最重要要素です。例えば、浴室や屋外なら耐⽔性に優れたユポや塩ビなどのフィルム素材が最適です。ただし、家庭⽤プリンターのインクは耐⽔性が低いことが多く、耐⽔紙を使ってもインクが滲む場合があります。印刷⾯をラミネートフィルムで保護するなどの対策が必要です。
使⽤環境によって求められる性能は⼤きく異なります。屋外で⻑期間使⽤する場合は、紫外線による退⾊を防ぐ「耐光性」が重要です。⻝品に直接貼る場合は、⻝品衛⽣法に適合した素材を選ぶ必要があります。プロモーション⽬的なら、ミラーコート紙の光沢やホログラムの輝き、和紙の⾼級感など、素材の質感を活かして商品の魅⼒を伝えることが効果的です。
④⽬的を達成するための「粘着⼒」の選択
粘着剤(糊)は、⽤途に合わないと「すぐ剥がれる」「綺麗に剥がせない」等の問題が⽣じるため、慎重な選択が求められます。粘着剤は粘着⼒により主に4タイプに分類され、その性能はJIS Z 0237の「180度引きはがし粘着⼒試験」などで客観的に評価されます。
粘着剤の選択では、貼付対象物の材質も重要な要素です。ガラスやプラスチックのような平滑な⾯には⼀般粘着で⼗分ですが、段ボールや⽊材のような凹凸のある⾯には、強粘着タイプが適しています。
| 粘着剤の種類 | 主な特徴と用途 |
| 一般粘着 | 中程度の粘着⼒。屋内での⼀般的な商品ラベルや包装シールに最適 |
| 強粘着 | 強⼒な粘着⼒。⻑期·永久固定が必要な場合に最適。屋外や凹凸⾯にもしっかり接着 |
| 弱粘着 | 弱い粘着⼒で貼付·剥離が容易。付箋や⼀時的なマーキングに利⽤ |
| 再剥離 | 糊残りなく綺麗に剥がせる。期間限定のポスターやレンタル品の管理ラベルに最適 |
【紙素材】おすすめの定番ラベル⽤紙5選|特徴と⽤途を徹底解説
ここでは、豊富でコストパフォーマンスに優れた紙素材の中から、代表的な5種類の特徴と⽤途を解説します。

和紙風の質感を持つラベル原紙
①アート紙|控えめな光沢で上品な仕上がり
アート紙は、上質紙ベースのコート紙で、インクのノリが良く⾊の再現性に優れます。控えめで上品な光沢が特徴で、落ち着いた⾼級感を演出したい場合に最適です。安価で汎⽤性が⾼く、屋内の商品ラベルやバーコードシールに多⽤されます。箔押しやエンボス加⼯も可能ですが、エンボスの凹凸は控えめです。
| 項目 | 詳細 |
| 光沢 | あり(微光沢) |
| 質感 | 表面はツルツルとした滑らかな指触り |
| 主な用途 | 商品パッケージ、⻝品表⽰ラベル、バーコードシール |
②ミラーコート紙|鏡⾯光沢で抜群の訴求⼒
ミラーコート紙は、アート紙以上の強い鏡⾯光沢を持つキャストコート紙です。インクの発⾊が極めて鮮やかで、商品の魅⼒を強くアピールしたい場合に最適。⾼級感や特別感を演出します。⽐較的安価で、消費者の注⽬を集めたい商品パッケージやキャンペーンシール、ノベルティ等に広く活⽤されます。
| 項目 | 詳細 |
| 光沢 | あり(強光沢) |
| 質感 | ⾮常に滑らかでツルツルとした指触り |
| 主な用途 | 商品ラベル、お菓⼦や化粧品のパッケージ、ノベルティシール |
③上質紙|ナチュラルで温かみのある⾵合い
上質紙は、⾮塗⼯で光沢のないマットな質感が特徴の化学パルプ100%の紙です。インクが染み込むため、落ち着いた⾊調でナチュラルな印象を与えます。筆記性に優れ、後から書き込む宛名ラベル等に適しています。オーガニック⻝品のラベルなど、素材の素朴な⾵合いを活かしたいデザインに最適です。
| 項目 | 詳細 |
| 光沢 | なし |
| 質感 | 表⾯はサラサラとした⾃然な指触り |
| 主な用途 | 宛名ラベル、⻝品表⽰ラベル、ギフトシール |
④マットコート紙|光の反射を抑え、⽂字が読みやすい
マットコート紙は、光の反射を抑えたマットな質感で、⽂字が⾮常に読みやすいのが利点です。細かい⽂字を多⽤する⻝品表⽰や成分表⽰ラベルに最適で、落ち着いた雰囲気に仕上がります。光の反射が少ないため、照明の強い店頭でも⽂字が読みやすく、情報を確実に伝えたい⽤途に適しています。
| 項目 | 詳細 |
| 光沢 | なし |
| 質感 | コピー⽤紙程度にサラサラとした指触り |
| 主な用途 | ⻝品·飲料のラベル、成分表⽰ラベル |
⑤和紙|独特の⾵合いで⾼級感を演出
和紙は、独特の繊維感と⾵合いで、⾼級感や和のイメージを演出する特殊紙です。⽇本酒のラベルや和菓⼦のパッケージなど、伝統や格式を表現したい場合に最適です。「雲⿓」や⾦銀箔⼊り、シワ加⼯の「クレープ紙」など種類も豊富で、表現したい世界観に合わせて選べます。
| 項目 | 詳細 |
| 光沢 | なし |
| 質感 | 繊維質で、素材によって様々な凹凸がある |
| 主な用途 | ⽇本酒·焼酎などの酒ラベル、和菓⼦のパッケージ |
【フィルム素材】おすすめの⾼機能ラベル⽤紙5選|耐⽔性・耐久性を徹底⽐較
ここでは、耐⽔性·耐久性が求められる環境に最適な、代表的なフィルム素材5種類の機能性と⽤途を解説します。

透明フィルム素材の写真
①ユポ|耐⽔性と経済性を両⽴した合成紙
ユポは、ポリプロピレンを主原料とする「合成紙」です。紙のような質感と、フィルムの優れた耐⽔性を両⽴しており、⽔濡れや結露に強いため、冷凍⻝品のラベルなどに広く採⽤されています。フィルム素材の中では⽐較的安価で、機能性とコストのバランスが良いため、シャンプーのボトルラベルから選挙ポスターまで、幅広く活⽤されています。
| 項目 | 詳細 |
| 素材 | ポリプロピレン系合成紙 |
| 特徴 | 優れた耐⽔性·耐久性、紙に近い質感、経済性 |
| 主な用途 | 冷蔵·冷凍⻝品ラベル、シャンプー·リンス等のボトルラベル |
②透明PET|デザインを活かす透明性と耐久性
透明PETは、⾼い透明度を持つポリエステルフィルムです。容器に直接印刷したようなデザイン性の⾼い表現が可能で、商品のデザインをそのまま⾒せたい場合に最適。耐熱性·耐薬品性にも優れます。光沢の有無を選べるため、飲料ボトルから窓⽤ステッカーまで、デザイン性を重視する⽤途で活躍します。
| 項目 | 詳細 |
| 素材 | ポリエステルフィルム |
| 特徴 | ⾼い透明性、優れた耐久性·耐熱性·耐⽔性 |
| 主な用途 | 飲料·化粧品のボトルラベル、窓⽤ステッカー |
③ホログラム|⾒る⻆度で変化する虹⾊の輝き
ホログラムは、⾒る⻆度で虹⾊に輝く特殊フィルムです。⾼いアイキャッチ効果で消費者の⽬を惹き、キャンペーンシールや限定商品の証紙など、特別感を演出したい場合に最適です。コピー機で再現困難なため、偽造防⽌技術としても利⽤されます。
| 項目 | 詳細 |
| 素材 | 特殊加⼯フィルム |
| 特徴 | 虹⾊に輝く⾼いアイキャッチ性、偽造防⽌効果 |
| 主な用途 | キャンペーンシール、ノベルティステッカー、証紙 |
④パール紙|真珠のような上品な光沢感
パール紙は、真珠のような上品な輝きを持つ合成紙で、⾼級感を演出します。⾼品質な化粧品や酒類のボトルラベルに使⽤すると、その価値を⼀層引き⽴てます。曲⾯に貼ると輝きが増し、より美しく⾒えます。
| 項目 | 詳細 |
| 素材 | パール加⼯合成紙 |
| 特徴 | 真珠のような上品な光沢、⾼級感、優れた耐⽔性 |
| 主な用途 | ⾼級⻝材・化粧品・酒類のラベル |
⑤塩ビ(PVC)|屋外使⽤に最適な優れた耐候性
塩ビ(PVC)は、特に耐久性·耐⽔性·耐候性に優れたフィルム素材です。伸縮性があり曲⾯にも貼りやすく、屋外で⻑期使⽤される⾃動⾞やバイクのステッカーとして広く利⽤されています。「⽩塩ビ」と「透明塩ビ」があり、屋外⽤途では最も信頼性の⾼い選択肢の⼀つです。
| 項目 | 詳細 |
| 素材 | 塩化ビニル樹脂フィルム |
| 特徴 | 最⾼の耐久性·耐⽔性·耐候性、伸縮性があり曲⾯に強い |
| 主な用途 | ⾞・バイク・スノーボード等のステッカー、屋外看板 |
信頼性と持続可能性で選ぶ|JIS規格と環境配慮型ラベル素材
ラベル素材選びでは、デザインや機能性に加え、品質の信頼性(JIS規格)と環境への影響(環境配慮型素材)も重要な判断基準です。
JIS規格に基づく品質と信頼性の担保
⽇本産業規格(JIS)は、製品の品質を客観的に評価·担保するための国家規格です。「JIS Z 1529」は、粘着フィルムの素材(ポリエステル、塩ビ等)や粘着剤(永久形、再はく離形)の品質基準を定めており、規格準拠製品は安定した品質が期待できます。また「JIS Z 0237」では、粘着⼒の測定⽅法が標準化されており、「180度引きはがし粘着⼒」などの客観的な数値で性能を⽐較できます。これらの規格は、信頼できる性能指標となります。
サステナビリティを考慮した環境配慮型素材の選択肢
近年、サステナビリティへの関心が高まるなか、ラベル素材にも環境負荷を低減するための多様な選択肢が求められています。植物由来の原料を使用したバイオマス粘着剤やフィルムは、化石資源の使用を抑え、CO₂排出削減に寄与します。また、再生PET樹脂を活用した素材や、貼ったままリサイクル可能な素材など、循環型社会の実現を支える技術も進化しています。
サニー・シーリングは、「資源循環プロジェクト」および「一般社団法人ラベル循環協会(J-ECOL)」に参加し、剥離紙のリサイクル推進など資源循環への取り組みを積極的に進めています。こうした環境配慮型素材の採用と循環活動への参画を通じて、環境保全と企業の社会的責任を両立し、持続可能な未来への信頼を築いてまいります。
困ったらプロに相談を|最適なラベル素材選びをサポートします
ラベル素材の選定は、見た目や価格だけでなく、使用環境・粘着剤との相性・印刷方式など多くの要素が関わります。「この素材で大丈夫かな?」「コストを抑えつつ品質も維持したい」——そんな時こそ、専門メーカーにご相談ください。
サニー・シーリングでは、豊富な実績とノウハウで、製品特性や環境条件に合わせた最適な素材をご提案します。試作から量産まで一貫対応し、「貼って終わり」ではなく「使われ続けるラベルづくり」をサポートいたします。
サニー・シーリングでは、豊富な実績とノウハウで、製品特性や環境条件に合わせた最適な素材をご提案します。試作から量産まで一貫対応し、「貼って終わり」ではなく「使われ続けるラベルづくり」をサポートいたします。


